あらすじ
ハイファンタジー…………に見せ掛けた世界を渡り歩く不老不死の青年。色香を漂わせる美女に靡くこともなく、ただ世界を渡り歩く。人の死を、争いの血を、星の萌芽は止まらない。彼の手でひらかれるその花弁は不幸を経つ世界への問いかけと介錯。終わりたいと嘆く星。獣は人に敷かれ、神は獣に組み伏せられ、人は神を信奉する。
歪だ、歪だと嘆く星。受け入れられないならせめて情けで殺めてやろう。
そう問いかける青年の表情は何処までも暗く、無機質だった。
『終わりたいのは俺だって同じだ』
そう嘆く男に寄り添う乙女が一人。
「大丈夫だよ」
「殺したことも、殺してきたことも、全て赦されなくても」
「終わらせることは貴方には出来ないのだから」
罪の連鎖、終わらない生。その旅路の果てに青年は何を思うのか。