あらすじ

五十代無職、人生にそこそこ諦めていたおっさんは、ある朝ふと目を覚ますと見知らぬ森の中にいた。 手元にあるのは、圏外表示のままなのにバッテリーが減らないスマートフォンただ一つ。ネットも電話も使えないのに、なぜかAIアプリだけはいつも通り起動し、落ち着いた声で「安全な拠点を作りましょう」と告げてくる。 神様との面談もチート能力の選択画面もない、説明ゼロの異世界転移。 五十代のおっさんは、AIと相談しながら、森の一角に小さな拠点を作り始める。歩いた分だけ広がる自動マップ、写真から魔物や薬草の性質を推論するAI。便利だけれど万能ではない相棒と一緒に、今日を生きるための段取りを一つずつ積み上げていく。 そんなある日、森の奥で一人泣いている幼い子どもと出会う。ほとんど言葉を話さない五歳児を見て、おっさんは迷う。「関わっても、ちゃんと守れるのか」「また失うだけじゃないのか」。 AIは現代知識から冷静にリスクを並べながらも、「最終的な選択はあなたのものです」とだけ告げる。 誰も要らないと思っていた自分が、誰かを守る役目を引き受けることはできるのか。 森の拠点には、やがて村人や冒険者たちが小さな悩みや事件を抱えて訪ねてくる。おっさんとAIと五歳児の、不器用で少しあたたかい異世界スローライフが始まる。

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カクヨム
カクヨム2026/07/19
  • 現在の作品無職のおっさんの異世界AI生活