あらすじ

写本職人の父を持つルーシの少女・エフロシニヤ。 彼女は心から文字を愛し、いつか父のような書き手になることを夢見ていた。 だが16歳のある日、モンゴル軍の侵攻によって父は目の前で殺され、彼女は捕虜となる。 生きるために敵の言葉を覚え、書記として仕えるうち、彼女は憎むべき相手であったはずのモンゴル軍の総帥バトゥの中に、思いがけず「人間」の姿を見てしまう。 憎しみは消えない。 それでも、彼女はやがて、この時代そのものを書き残すことを決意する——。 これは、すべてを奪われた少女が、言葉によって生き延び、言葉で時代に立ち会う物語。 【作者より】 本作に登場するバトゥは、実在した歴史上の人物をモデルとしていますが、性格・言動・エピソードの多くはフィクションとして創作したものです。 史実に基づく部分と創作部分が混在しており、実在の人物やその子孫、関係者を貶める意図は一切ございません。 歴史的な暴力や征服の事実を扱っておりますが、それを美化・正当化する意図もありません。 ご理解の上、お読みいただけますと幸いです。

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カクヨム2026/07/19
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