あらすじ
第48回文藝賞応募作品
【ネタバレありのあらすじ】
城之崎小学校新聞部の6年生、テツシはいらだっていた。新聞部はどの記事も昔の生徒が書いた壁新聞をそのまま模倣していて、オリジナリティがない。面白味もない。だが、新聞部の生徒は中学受験組が多くて、記事のネタを出す余裕もない。今日も部長の木村とテツシは、新聞部の記事のことでケンカしていた。
そんな中、テツシは、ヒソカ、アヤカ、トウヤ、ケイタに声をかけて、『裏新聞部』を設立する。『――新聞部を変えよう! もっと刺激的な記事を書こう!』をモットーに、ゴシップ記事を書くが、それが原因で不登校生が出てしまう。反省する裏新聞部。結果、裏新聞部は謝罪し、教師の野田が顧問としてつくことになった。
野田が顧問となった裏新聞部こと『ANPC』は、またネタをどうするか悩んでいるとふと野田が学校の七不思議を調べたらどうだと口添えしてきた。テツシたちは、学校の七不思議の調査を始める。すると七不思議ではなく、八不思議目が出てきた。放課後、教室から響くギター音。それを調べようとしたところ、高校生で野田の弟である侵入者・奏が現れた。奏は学校の八不思議のギタリストを自分のバンドのメンバーにしようと考えていた。
学校の八不思議目の犯人は、小学生の桐ヶ谷琴音だった。琴音は兄・來人とともにプロ並みのギターの腕だった。また、ボーカルとして蒼坂壬(あおさか・じん)を誘う、野田。こうしてバンドメンバーを集めるが、琴音の兄、來人に止められる。
また、ジンと琴音は中学受験組だった。野田の目論見は、中学受験をするせいとの箔付けだった。中学受験組の内申書に、小学校での活躍を書く。中学受験組は、野田にイベントで目立つ役割を任されていた。
そんな野田に反抗するが、最終的に琴音とジンを県のイベントのバンドステージに立たせる。
完璧なステージを魅せた琴音とジンだが、そのステージの言葉によって、野田は教職を辞めさせられる。だが、本人は笑顔だった。