あらすじ
王国軍は七戦七勝。ところが、敵軍の表示は【士気:96】【降伏意向:3】。城門を一撃で砕くS級戦士と、兵力も補給も見抜くA級「ステータス画面」がいるのに、転生者のいない共和国は武器を置かない。
勝てば勝つほど、死傷者と戦費だけが積み上がっていく。
国王に意見を求められた中堅官僚ノアは、チートを持たない凡人転生者。前世では離婚、相続、借金、交通事故、近所喧嘩まで扱う普通の街弁だった。
原本を読み、前線兵と占領地の住民、捕虜本人の話を聞いたノアは、王国の作戦に一つの空欄を見つける。
この国には、敵を倒す計画はある。けれど、敵が武器を置いた後の計画がない。
最強の剣でも落とせなかったものを、三部一組の安否札と、代金未払いの受領証が動かし始める。
「陛下、勝てない理由がわかりました」
弁護士は軍師ではない。だからこそ、七戦七勝の戦争に、初めて「終わり方」を書き加える。
※戦争、捕虜、死別を扱いますが、残酷な直接描写は抑えています。一話完結の異世界お仕事ファンタジーです。