あらすじ
そこは地下の世界。全てが地上そっくりに作られた人工の世界で、人々は地上を忘れて生活していた。地上の塔から発せられる雷によって、人々は突然命を奪われる環境にいながら、地下世界を管理するトップ層は、地上の存在も塔の存在も、雷の存在さえも否定し隠蔽していた。そんな世界からひとりの青年が塔の中にいる何者かと対峙するため、地上を目指す。これまで教わってきたことが次々と覆る、生々しい現実を目にしていく中で、ひとりの男の存在が青年の中で大きくなっていく。過去とは何か、真実とは何か、正義と掲げたものは本当だったのか、男は青年に問いを投げかけ続ける。そうして塔に辿り着いた青年の目に映るものは何なのか。