あらすじ
世界各地にダンジョンが出現してから十年。
人類最強の探索者を決める《世界ランキング》において、長年空席となっている第一位。
その正体は、どこにでもいる高校生――黒鉄ハルトだった。
レベル999。
全能力値測定不能。
神話級モンスターさえ一撃で消し飛ばすハルトだったが、目立つことを嫌い、その力を隠して平凡な生活を送っていた。
しかしある日、妹の通う学校の地下に最高危険度のダンジョンが出現する。
生徒たちを救うため、ハルトは数万人が見守るダンジョン配信の前で、誰にも倒せなかった神話級ボスを素手の一撃で撃破した。
その瞬間、ハルトの持つ唯一の能力が覚醒する。
《固有能力・上限捕食》
それは、倒した敵の能力ではなく、その敵が持っていた「成長の限界」を奪う力だった。
レベル上限を奪えば、レベル999の壁を突破する。
魔法の上限を奪えば、新たな属性を生み出せる。
ダンジョンの上限を奪えば、世界そのものを支配できる。
しかも強くなればなるほど、さらに強大な存在を倒せるようになり、奪える上限も大きくなっていく。
世界最強の少年は、まだ知らない。
地球のダンジョンが、別世界の神々によって作られた“育成装置”であることを。
そして人類最強となった自分が、神々にとって最も危険な失敗作であることを。
これは、最初から最強だった少年が、世界、異世界、神、そして運命さえも超えていく物語。