あらすじ
「レイン・アルクス。あなたを勇者パーティから外します」
戦闘能力がないことを理由に、美少女だけで構成された勇者パーティを追放された補佐役のレイン。
ところがその夜、宿に匿名の恋文が届く。
『あなたは不要なんかではありません。魔王を倒したら必ず迎えに行きます。だから、その時は私を選んでください』
手紙を読み終えた瞬間、レインは十二日前へタイムリープしていた。
しかも、追放した勇者アリシア、聖女ミレイユ、天才魔法使いルナ、斥候リッカの四人も、全員が追放後の記憶を持っている。
手紙の差出人を調べると、犯人はアリシア。
さらに四人は全員レインを好きであり、魔王を倒すまで誰も抜け駆けしないという誓約を結んでいたことが発覚する。
一人が約束を破ったことで、残る三人も次々とレインへ告白。
しかし――
「好き」と伝えるだけなら何も起きない。
手をつないでも、抱きしめても、将来の話をしても問題ない。
だが、四人の誰かが一人だけ先に恋人になろうとした瞬間、全員の記憶を残して時間が巻き戻る。
レインは、四人の好意そのものが魔王の呪いではないかと疑う。
怒った四人が提案したのは、自分たちがレインを好きになった場所を巡り、呪いより前から好きだったと証明する旅だった。
勇者が初めて守られた赤岩峡谷。
聖女が初めて癒やされた病の村。
天才が理屈抜きで信じてもらった魔導塔。
元盗賊が過去ではなく今の自分を信じてもらった聖遺物都市。
ところが思い出の場所を巡るたび、魔王軍の拠点が攻略され、世界を巻き戻すチェックポイントまで魔王城へ近づいていく。
さらに、誓約に参加していない王女までレインへ接近。
王女だけはレインと恋人になっても、世界が戻らない。
一方、全てのループを記憶する魔王は、勇者たちを巻き戻すために恋愛を兵器として使い始める。
二人きりの密室。
夕日が見える部屋。
一枚しかない毛布。
理想の結婚生活を見せる幻。
事情を知らない魔王軍は、勇者たちの恋愛を全力で支援させられていた。
これは、仲間を追放したはずの美少女たちが、今度は絶対に彼を離さない物語。
そして、世界から消えた告白を何度も積み重ねながら、魔王と恋愛の決着を目指すタイムリープ・ハーレムラブコメ。