あらすじ
香取莉生(かとりりお)は、国会議員として有名な香取家の非嫡出子だ。
香取家に引き取られ、その異能を見出されて育てられているが、香取家のことを毛嫌いしている。
そんな彼は常々「家を出たい」と申し出ていて、それは許された。
ただし、柿本湊(かきもとみなと)という議員の私設秘書が帯同することが絶対条件だった。
そしてもうひとつ。
それは、香取議員のところにもちこまれた相談事を解決すること。
そんな莉生は、ある日、コンビニで誘拐されそうになる。
危ないところを、コンビニ店員の佐々木空良(ささきそら)に救われた。
彼女は、とある漫画賞を受賞したものの、いまだ連載が決まらない漫画家だ。
実家が経営するコンビニを手伝いながら、デビューを夢見ている。
そんな彼女に莉生は惚れた。
こういってはなんだが、莉生は顔がいい。国宝級である。
青い目をしていることもあって、昔からその外見に生者だけでなく、死者までは惹かれてきた。
それなのに、空良にはまったく効かない。
あの手この手で話しかけるのに、彼女は「ところで、湊さんってさあ」と湊の話ばかりを聞きたがる。
(空良が、湊を主人公にしたBL漫画を企画し、作品を制作していることを莉生も湊も知らない)
ちくしょう、いつか惚れさせてやる!
これは、莉生の恋が実るまでの話であり、怪異解決のお話でもある。
1章 逆さ柱
2章 悪夢と呪文
3章 守り神との契約
4章 恋しい人よ
5章 村境にて
6章 鈴が鳴るとき