あらすじ
北二十四条の安居酒屋「しんや」のベニヤ板の上で始まった、30代の男たちの本気の思考遊び──。
「北海道グランド・グリッド(HGG)」プロジェクトは、ついに極寒の石狩平野で現実の動脈として動き出す!
新千歳から大谷地を結ぶ実験線。
そこに立ちはだかるのは、既得権益にしがみつく官僚たちの壁、そして時速300キロの世界で牙を剥く流体力学の怪物「チョーキング(窒息現象)」だった。
しかし、彼らの辞書に「妥協」の文字はない。
地下埋設型MSR(溶融塩炉)の湯水のような大電力をバックに、トヨタとヤマハの狂気の空力技術をハック!
世界初の『前面減圧(プリ・デコンプレッション)』によって、列車は自ら作り出した「絶対真空の虚空の坂道」を時速360キロオーバーで爆速し始める。
だが、この国家自律型インフラを狙い、海外エネルギーメジャーの刺客(武装工作員)が夕張の山奥へと迫る──。
「綺麗事じゃねえ。俺たちのインフラを、誰も触れられない最強の盾(フィジカル・シールド)に変えてやる」
お天気任せの再エネを過去にする次世代エネルギー。
サイバー攻撃を「倍返し」で弾き返す超精密コントロールAI。
そして、有事の際は侵入者を圧殺する、国家防衛特区としての真の姿。
すべては、根室の最高に美味い生ホッケを、ドカ雪の日でもわずか1時間半で札幌へ運び、冷えたビールを喉に流し込むため!
大人の本気のロジスティクス・エンターテインメント、怒濤の第二巻(北海道全線開通編)、ここに臨界突破!