あらすじ
──友達を助けたかった。ただ、それだけ。
小学五年生の崎守志穂は、ある日親友の牧野絵里香の中に、別人の精神が入っていることに気がつく。問い詰めたところ、中に入っていたのは"さぶ"という男子で、彼は400年前に水害を抑えるため祠に封印された、人身御供の兄弟の末っ子だった。
さぶの話によると、昨夜祠が崩れて封印が緩み、その隙をついてさぶの兄である双子の"いち"と"じろ"が、同じく他人の体を乗っ取って出て行ってしまった。現代で二人が何をしでかすか危惧したさぶは、ちょうど通りかかった絵里香の体を借り、後を追ったのだという。
志穂はさぶから得た情報を元に、同じく中学生の双子の体に入っていたいちとじろを見つける。とある人物に会えれば体を返し祠に戻ると言われた志穂は、その人物──神宮拓真を探し始めるが……
神宮拓真とは何者なのか?なぜ400年前に埋められたはずの双子が会いたがっているのか?
果たして志穂は全ての謎を明らかにし、親友の体を取り戻すことが出来るのか──