あらすじ
ボク(8歳)とケンちゃん(13歳)は従兄弟で、春休みの十日間をおじいちゃんとおばあちゃんの住むとっても田舎な山里で過ごすことになりました。表向きは「田舎でのんびりするため」だけど、本当の理由は少し違います。
おじいちゃんは大天狗で、ボクは生まれつき白い羽を持つ天狗です。背中の羽はしまうとわからなくなります。すごいでしょ。ケンちゃんは天狗じゃなかったんだけど、ボクの洞察力はケンちゃんが天狗っぽくなっていることに気づきました。都会で天狗であることがばれるとまずいので、おじいちゃんに理由は告げずに呼んでもらいました。
おじいちゃんの田舎では、洞窟で穴を掘ったり、桃のジュースを飲んだり、のんびりした時間が流れます。ボクの何気ない一言でケンちゃんは本気で穴を掘り始め、シャベルを折ってしまいました。ホントに馬鹿力だよね。おじちゃん(ボクのママの弟)がオリハルコンを使て直してくれたシャベルは不思議な力を宿し、ボクが踊って力を籠めたら、異世界へ通じる穴が開いてしまいました。
明日で春休みは終わりだったので、穴は埋めました。白い羽の天狗のボクと、天狗になりかけているかもしれないケンちゃんの、少し不思議でやさしい春休みの物語は、夏休みへ続いていきます。