あらすじ
あの夏、私は一人の少女と出会った。
周囲に合わせるように笑いながら生きる私・漆原凪と、人との距離を崩さず今日も一人静かに本を読むクラスメイト・三浦真白。
正反対の私達が関わり始めた時、止まっていた世界が少しずつ動き始める。
「漆原さん、あなたはあなたでしょう?」
その言葉は、私がずっと欲しかったものだった。
ありのままの自分を受け入れること。
誰かを大切に想うこと。
そして、誰かの隣にいる幸せを知ること。
図書室で交わした何気ない会話。
海辺で過ごした短い時間。
私達二人だけが知る、忘れられない夏。
けれど、その季節は永遠には続かなかった。
これは、孤独を抱えた二人の少女が出会い互いの存在によって救われていく──
一度きりの夏を描いた、切なく優しい物語