あらすじ

『健康的で文化的な最大限の恋愛を営む部!』 ――幼馴染と結ばれるはずだった正統派ヒロインの陥落から、すべては始まった。 打算、執着、調教。 全知的な読者視点を持つ少年が、歪んだ情動のすべてを限界まで貪り尽くす部活を開設する。 (※本作はカクヨム様にも重複投稿しています) ──────最後にこの心が真に高なったのはいつだったか。 年相応で...分不相応にも等身大な誰しもが持ちうるもの。 「恋はどこからやってくるのでしょう?」 「ラブストーリーは突然に...」 抽象的でまるで蜃気楼の様で...どこまで行っても掴みどころの無い感情。 確かにあったはずのソレは、今では歳月の隔たりと共に記憶の奥底、追憶の彼方へと姿を消していた。 『健康的で文化的な最大限の恋愛を営む部』 フィクションで満たされないのなら、本物を誰よりも特等席で観ればいい! 初恋《はつがい》叶人《かなと》15歳。 特段秀でた物も無く人に誇れる物もない...平々凡々な青年。 強いて言うのなら、ほんの少し整った顔に産まれた事くらいが唯一自慢できる事だろうか。 そんな冗談みたいな名前の彼はそんな利己的な理由から高校入学を期に珍妙な部活を立ち上げる。 恋や愛は1VS1では無い須らく立役者がいる。 そんな縁の下の力持ち、恋愛の万事屋、横槍の様で野次馬根性の様な...素晴らしい志しを持ち合わせた部活。 恋愛漫画に官能小説、映画にドラマに...etc。 巷で話題なサブスク上位のラブストーリー。 そのどれもが本物とは程遠い、どこかで誰かが見聞きした物を更に大衆向けに剪定した紛い物。 それこそがフィクションである。 本物の恋に酷く渇き飢えている。 ラブストーリーと呼ぶにはチープで、コメディと呼ぶには恐れ多い、ロマンスと呼ぶにも...どこか烏滸がましい。 それでも、事実は小説よりも奇なり。 そんな目の前の、想像とは違う汚くて泥臭くて...華やかさの欠けらも無い珍事こそが紛れもなく本物なのかも知れない。 初恋叶人、冗談みたいな名前の彼は今日も今日とて観測する。 他でもない本物の、どこかの誰かと誰かの恋を。

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小説を読もう2026/07/19
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