あらすじ
間道アラヤは、JAPANコロニー群・Tokyoで働く平凡な公務員だった。
しかし婚約者を同期に寝取られ、さらに身に覚えのない横領の罪まで着せられた結果、命じられたのは――地球にある地域安定環境保全課への異動である。
地球。
それは数百年前、ダンジョンから溢れた魔物によって人類が敗北し、宇宙へ逃れた元・母なる星。
今では魔物が跋扈する、行きたくない異動先で常に一番となる危険地帯だった。
失意のまま地球へ降りる時にドラゴンが襲撃、宇宙船はそのまま不時着してしまう。
生き延びるために魔物を狩り、その血肉を喰らい、力を取り込んでいく。
ある研究者はいう。
「魔物を食べるだって?馬鹿げてるね。まだドクツルタケを食べた方が生き残れる可能性がある」
ただの苦肉の策にすぎなかったが、魔食行為は人類と魔物の両方には底知れぬ脅威として映ってしまう。
本人はただ生き延びたいだけだった。
しかしその行動はことごとく誤解され、本人の知らないところで魔王の噂が出来上がっていた。
これは、左遷された公務員が地球で必死に生き残ろうとした結果、なぜか新たな魔王として祭り上げられていく物語である。