あらすじ
この世界には、はじめ三つの勢力が存在した。
暴力と支配の象徴たる竜族——ドラコニッド。
古の叡智を宿す知的生命——エルドリッチ。
論理の果てに進化した機械——メカノイド。
三者は互いの力が拮抗し、長い間三すくみの均衡を保っていた。
そして、人。
人は常にどの勢力よりも弱かった。
他の三勢力に抗う力など持ち合わせず、ただ奪われ、踏みにじられるだけの存在だった。
しかし、その弱さゆえに、人を愛する神は彼らに特別な加護を与えた。
神は弱き者に「奪う力」を授け、獲物から狩る側へと変えたのだ。
こうして、世界の均衡は崩れ、アポストルと呼ばれる人々は四つ目の勢力として認められるようになった。
だが…奪い、奪われる混沌の日々が続く中で——それは起きた。
ある日を境に、人を愛する神は完全に沈黙した。
加護は急速に薄れ、アポストルは再び他の三勢力に蹂躙されるようになった。
希望は失われ、絶望だけが世界を覆った。
そんな折、古の予言が蘇った。
「深淵の底に眠る、『神の心臓』に触れた者に、神は再び声を返すであろう——」
その予言は、四つの勢力を狂おしく駆り立てた。
竜は、神を殺し、全ての頂点に立つために。
智は、世界の安寧の為、神の真意と秘密を解き明かすために。
機は、神の心臓を解析し、生命の本質を理解するために。
そして——
人は、神の再臨を求めて。
ダンジョン——深淵の底へと挑んで行った。