あらすじ

二十歳の秋、いちょう並木で交わした、たった一つの「わがまま」。 「もし私が消えちゃっても、見つけてくれる?」 笑って答えたその一言が、七十年にわたる男の人生を貫く約束になるとは、まだ誰も知らなかった――。 一ヶ月後の別れ、五年間の後悔、そして届いた一通の手紙。 「あの子の分まで、あなたの人生を歩んで」 果たせなかった約束の隣に、彼女がそっと置いていった、もう一つの約束。 男はそれから七十年、毎年同じ並木道に立ち続けた。 幻の笑い声に救われながら、独りで、けれど確かに幸せに。 そして九十歳のその日、伸ばしかけた手が、なぜか震えた――。 待ち焦がれた再会の先に待っていたのは、想像を超えるすれ違いと、たった一つの優しい嘘。 あなたにとって「約束」とは。 読み終えたとき、きっと大切な人の顔が浮かぶ、珠玉の純愛短編。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/07/18
  • 現在の作品黄金色の約束