あらすじ
七歳で嫁がされ、八歳のシオンと子供なりの「白い結婚ごっこ」を始めたリリア。
それから二年。
世間では、子供同士の白い結婚はいずれ解かれ、シオンの「本当の妻」はまだ決まっていないと思われていた。
そんな二人のもとへ、家柄も領地も持つ令嬢アデルが訪れる。
「その子は、あなたに何を与えられるのですか」
何も持たない自分より、アデルの方がシオンにふさわしい。
そう考えたリリアは、シオンのために一人で身を引こうとする。
けれどシオンは、二年前に交わした約束を忘れていなかった。
「大事なことは、二人で決めると約束した」
これは、九歳の花嫁が十歳の夫を初めて自分の意思で選び、「好きは、怖くても言う」という六つ目の約束を加える物語。