あらすじ

妻・雪の葬儀の日、高校の同級生に言われた。「接点まったくなさそうだったのにね」――確かにそうだった。なら、どうして僕たちは夫婦になったんだろう。  およそ十年ぶりの再会は、路地裏の喫茶店だった。窓際の席で文庫本を読む、高校時代と変わらない御門雪。テーブルには、真っ赤なトマトジュース。声をかけたのは、ただの勢いだった。  静かに距離が縮まっていったある夜、雪は打ち明けた。「わたし、きっと、あまり長くないと思う」――御門家の女は、みんな早くに死んでしまうのだと。  それでも雪は「欲張りたい」と笑った。恋愛をして、結婚をして、子供を産んで。彼女が最後まで隠していた本当の理由を僕が知るのは、すべてが終わったあとのことになる。  これは、僕の妻、御門雪のこと。短くて、よく晴れた、小春日和のような人生の話。 ――― 毎日20時更新/全14話/2026年7月28日 完結予定

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カクヨム
カクヨム2026/07/18
  • 現在の作品小春日和に、雪が降る