あらすじ
午前三時から午前五時まで、たった二時間だけ営業する小さな食堂「夜食処 三日月」。
そこには、夜勤帰りの看護師、売れない俳優、深夜配達員、孤独な作家、離婚した会社員――それぞれに疲れや孤独を抱えた男女が集まってくる。
温かい味噌汁、焼き鮭、親子丼、豚汁、ナポリタン、深夜のカレー。
特別ではない夜食を食べながら、彼らは少しずつ本音をこぼし、止まっていた人生を静かに動かし始める。
そして、常連客の看護師・佐伯美琴は、無口だが優しい店主・月島灯司に、いつしか惹かれていく。
午前三時。
街が眠り、心が一番弱くなる時間。
これは、小さな食堂の湯気の中で、恋と人生がもう一度温まっていく物語。