あらすじ

人類の平均寿命は百四十八歳。 AIが労働の大半を担い、世界人口は三十兆人に達していた。 富裕層は地上や宇宙で若さと豊かさを享受し、戸籍を持たない人々は、存在すら認められないまま地下で暮らしている。 そんな世界のハロウィンの夜。 渋谷の上空に現れた軍用ヘリから、白い翼を持つ美しい女が舞い降りた。 誰もが演出だと思って歓声を上げる中、神崎凛の親友は、その「天使」に捕食される。 しかし翌朝、渋谷で起きた惨劇は、存在しなかったことにされていた。 親友の死因は交通事故。 事件の映像は消去され、目撃者の言葉も封じられていく。 同じ頃、政府の機密情報へ侵入した少女・霧島美桜は、増えすぎた人類を食物連鎖へ戻す「キメラ計画」の存在を知る。 天使はなぜ人間を食べるのか。 天才科学者・伊藤晶は、何を正しい世界だと考えたのか。 これは、食べる側であり続けた人類が、再び食べられる側へ戻っていく物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/07/18
  • 現在の作品三十兆人の食卓