あらすじ
高校二年になり、私生活も少し落ち着いたころ。
俺、谷口(たにぐち) 誠(まこと)は一つの事実に気が付いてしまった。
彼女がいない。自分で言うのもなんだが顔は悪くないはず。頭だってそれほど悪くない。
県内でも進学校と有名な天宮大学付属天竺高等学校に入れるくらいには頭だっていい。
性格も悪いわけじゃない……と思う。
そんな俺になんで彼女ができないのか? 二年目の高校生活が始まった日にふとそう考えてしまった。
「なんでだ? スペックで見れば完璧超人と言っても過言ではないはずなのに」
なんて、少しナルシストなことを言いつつ。
だけど、真剣に考える。
そんな時、部屋の扉は突然開かれる。
「お邪魔させてもらうわよ」
「なんでいきなり入ってくるんだよ。というか、鍵はどうした?」
「合鍵もらってるから」
「……」
そう言えば、うちの母親は俺の幼馴染二人に家の合鍵を渡していたのを思い出した。
セキュリティ意識はどこに捨ててきたのか。
「ありゃ、先客がいたね。と言うわけでうちもお邪魔させてもらうから!」
もう一人の幼馴染まで家にくる始末。
ここはたまり場じゃないんだけどな。
「アレ?」
そこで気が付いてしまった。
二人はありえない程可愛い。
正直言って絶世の美少女だ。
「……そんな二人が常にそばに居る環境?」
もしかして、俺に彼女が出来ないのこいつらのせいじゃないか???