あらすじ
十九歳のパン職人見習い・綾瀬寧々。
彼女が恋をした相手は、毎日のようにパンを受け取りに来る四十八歳の配達員・中村正志だった。
最初は「感じのいい配達員さん」。
それだけだったはずなのに、配達員の名前が表示されるたびに胸が高鳴る。
気付けば、彼が来る日を待っている自分がいた。
一方、正志もまた、恋とは無縁だと思っていた人生で、寧々のまっすぐな笑顔に少しずつ心を動かされていく。
年齢差、過去、家族、それぞれが抱える想い。
穏やかに育まれていく恋は、やがて誰も予想しなかった運命に翻弄されることになる――。
パンの香りに包まれた小さな出会いから始まる、切なくも温かな純愛物語。