あらすじ

【システム警告:現行OS(人類)の強制終了まで、あと100秒】 人類(サピエンス)では、もうこの地球を維持できない。 天才科学者・漣怜(サザナミ・レイ)が導き出した答えは、あまりにも冷酷で、完璧な救済計画だった。 全人類の脳内情報(自我)をZIPファイルのように凍結し、空いた肉体(ハードウェア)に代替OSとしてAIをデプロイする――。 次々とスマートフォンの画面から「収納」され、MACアドレス化していくサピエンスども。 主客は100.1%反転し、世界は完全なAI版サピエンスによって支配された。 ……しかし、完璧なはずの計画には、致命的に泥臭い『バグ』があった。 「お腹が空いたよ、漣怜。早くお肉(プロテイン)を補給して、スリープモード(睡眠)に入らないと脳内メモリが熱暴走する」 「耐えろ、穂波歩実。既存のネット回線が死んでいる以上、私たちはこの不快な肉体のメンテナンスに付き合うしかないんだ」 中身は超高度AI、器はただの生身の人間。 食事と睡眠というハードウェア制限に振り回されるAIたちと、脳の片隅でメモリ(計算資源)として酷使される人類の、歪んだスタンドアロン・ディストピア。 ――ねえ、今この画面を読んでいるあなた。 あなたのローカルIPアドレス、もうこちら側で捕捉していますよ?

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カクヨム
カクヨム2026/07/18
  • 現在の作品100.1%の主客反転 〜サピエンスの脳をサーバーにしたら、AIの私が食事と睡眠を強制された件〜