あらすじ
あらすじ
「あなたは……誰?」
「んぅ……ん?」
あの日、学校から帰宅すると、リビングのこたつで一人の少女が眠っていた。
さらりとした黒髪がソファに広がり、白く細い腕が無防備にこたつの上へ投げ出されている。
「今は冬なのに……。こたつの中は暖かいけど、その格好じゃ風邪を引いちゃわないかな?」
侵入者のはずなのに、思わず毛布でも掛けてあげたくなってしまう。
――いや、待って。
この子、侵入者じゃない!
そう気づいた私は慌てて警戒し、いつでも通報できるようスマホを握りしめながら、ゆっくりと彼女へ近づいた。
人生で初めて、事件の現場に遭遇した瞬間だった。
「んぁ~……ふぁ……」
どうやらうたた寝をしていたらしい少女は、物音で目を覚ますと、大きく伸びをする。
そして、眠たげな表情のまま、私のほうへ顔を向けた。
その瞬間、私は息をのんだ。
――どうしてこの子、私とまったく同じ顔をしているの!?
山田優内
女子高校生。現在は某高校二年C組に在籍している。
クラスではいわゆる「陰キャ」寄りで、物静かな性格。普段はポニーテールにしていることが多く、たまに髪を下ろすこともあるが、ヘアピンはあまり好きではない。
現在は学校から二駅離れた場所にある賃貸住宅で一人暮らし中。実家は都内にあるものの、かなり遠い。
一番好きな季節は冬。休みが多く、できるだけ人と関わらずに済むから。
……とはいえ、隣の席の横田陽汐とはどうしても会話を避けられない。
山田優奈
女子高校生。優内からは「根っからの陽キャ」だと思われている。
特定のファッションを手に入れると、なんとギャルにもなれる!
ある事情によって、優内のいる世界へやって来た。
本名はなんと「山田優内」そのもの。しかし家の中や優内との会話で混乱しないよう、新たに「優内の双子の妹」という身分を得ることになった。
余計な騒ぎを避けるため、現在は引きこもり生活中。勉強は優内が教えている。
家事は優内と分担しているが、料理だけはやっぱり優内担当。
横田陽汐
女子高校生。優内の隣の席で、二年C組のクラス委員長。
ことあるごとに優内に絡みに行き、クラスの全員を輪の中に入れようと頑張っている。
委員長ではあるものの、金髪に染めている。
……もちろん、ちゃんと校則の範囲内で!