あらすじ
【今夜の事件】
東京都葛飾区。
行政ミスで異世界が生え続ける、日本で一番”サスペンス”な街。
ダンジョンは違法建築。
魔王城は固定資産税の対象。
エルフは町内会役員。
そんな街で今日も事件が起きる。
現場へ現れるのは、自分で入場曲を流しながら歩いてくる異世界の王子探偵・ノックス。
ゴングが鳴ればプロレスパンツ一丁になり、
崖を生やし、
火サスあるあるな魔法を使い、
トンチンカンな推理で犯人を追い詰める。
その隣で頭を抱えるのは、
異世界知識皆無の葛飾署刑事・堀切菖蒲。
事件のたびに脱線。
推理のたびに寄り道。
犯人まで付き合わされる。
それでも最後には、ちゃんと真実へ辿り着く。
これは、
異世界・探偵・サスペンス・コメディ。
全部本気で混ぜた、
葛飾区でしか起こらないバディミステリー。
――真実は、いつも違う!!!
編集部向け補足(ネタバレあり・選考用)
本作は”論理は通るが結論までの過程がおかしい”推理コメディと、「サスペンスドラマ」の演出様式、「異世界あるある」を融合した漫画原作です。
基本構造は一話完結型の事件を軸にしながら、主人公ノックスの出生と、葛飾区だけ異世界が発生している真相を追う連続ストーリーになっています。
主人公ノックスは、現代日本で生まれながら異世界境界管理局の手続きミスによって異世界へ送られ、王家に拾われて育った王子です。現在は管理局の失態を盾に異世界パスポートを発行させ、葛飾区と異世界を往復しながら事件を解決する一方、自身の実の親を探しています。
バディである堀切菖蒲は当初、異世界事件専門ではなく常識人のツッコミ役として描かれます。しかし物語が進むにつれて、本来の刑事として乳児失踪事件を独自に調査し始め、主人公より先に事件の真相へ近付いていきます。
長編としての縦軸では、葛飾区へ異世界を発生させ続けている黒幕がノックスの実父であり、警察幹部であることが判明します。彼は異世界の力を利用し、葛飾区に新たな異世界を生み出し続けています。その目的は物語を通して段階的に明らかにしていきます。
コメディ比率は約85%、感動15%を想定しています。ただし、各事件の真相には「誰かを想う気持ち」を必ず配置し、「世界ごとに常識は違っても、人を想う気持ちは変わらない」というテーマへ収束させます。
演出面では、ノックスが毎回ラジカセで入場し、推理の前にプロレスパンツへ”正装”し、ゴングを鳴らして推理試合を開始するなど、シリーズを通して繰り返し楽しめる様式美を重視しています。また、毎話「火サス魔法」を一つずつ増やしていくことで、読者が次回の新魔法を期待できる構成にしています。
単行本1巻(第1〜5話)は、追放された僧侶と勇者パーティを巡る事件を描きつつ、ノックスと堀切のバディ関係、葛飾区の異世界日常、そして長期連載へつながる「実父」と「異世界発生」の伏線を提示する導入編として設計しています