あらすじ

前世は他人の旅程ばかり数えて過労で死んだ会社員。転生した俺には、女神にもらった〝世界の全部が視える目〟がある。地脈の氾濫も、魔物の湧きも、崩れる橋も――起きる前に、全部視える。 だから先回りして、雑用のふりで潰す。 報酬は要らない。名声も要らない。E級の雑用係として、うまい豆と熱い白湯があればそれでいい。 なのに。 S級三人ぶんと見積もられた災害が、杭三本の被害で収まった街で。 勘ひとつで生きてきた女剣士が、俺の「たまたま」を黙って数え始めた。 聞かれたら、終わる。俺は嘘がつけない。 でもあの人は、詮索しない主義だ。 誰も俺を知らない。知らないまま、街は救われていく。 これは、世界でいちばん強い雑用係と、気づいているのに聞かない相棒の、静かで痛快な旅の話。

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カクヨム
カクヨム2026/07/18
  • 現在の作品神様の目で世界の全部が視えている俺は、今日も『たまたま』で通したい