あらすじ
忘れた瞬間、怪異は始まる。
新学期の朝。
神崎悠真は、教室にある一つの空席に違和感を覚えた。
そこには確かに誰かがいたはずなのに、その名前を思い出せる者は誰一人としていない。
その日を境に、悠真は一冊の古びた手帳――『誰も見たことのない怪異のルール』を手にする。
手帳には13のルールが記されていた。
怪異は一体しか存在しない。
その姿を見た者はいない。
名前を知る者もいない。
ただ一つ分かっているのは、ルールを破るたびに、人は記憶と存在を失っていくということ。
なぜクラスメイトは消えたのか。
なぜ北部町では人が忘れられるのか。
そして、最後の十三番目のルールが示す真実とは――。