あらすじ

下校中、気づけば見知らぬ祭壇の上だった。 周囲は「聖女様!」と歓喜に沸き、豪華な部屋、丁寧な世話、山のような称賛。でも私が知りたいのはたった一つ、「帰る方法」だけ。なのに誰も答えてくれない。 王命のまま「豊作を」「病を治せ」「金脈を」と祈り続けるうち、私は気づいてしまう。この国が豊かになるたび、どこか別の国が同じだけ貧しくなっていることに。 願いは奇跡なんかじゃない。世界のどこかから奪って、この国に運んでいるだけ――。 真実を探る私に、王は牙を剥く。大切な人を人質に取られ、「死ぬまで働け」と言い放たれた、その時。 ようやく理解する。「帰りたい」の本当の意味を。 これは、優しく祭り上げられた聖女が、自分を歓迎した国そのものを「なかったこと」にすると決めるまでの、短い物語。

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小説を読もう2026/07/18
  • 現在の作品聖女に祭り上げられたので、その豊かさの裏側を調べてみたら国ごと存在を消すしかなかった話