あらすじ
「お前みたいな戦闘力ゼロの底辺テイマーはクビだ」
Sランクパーティーの勇者から「ただの荷物持ち」と見下され、理不尽に追放された魔獣調教師(テイマー)のノア。しかし、彼らは知らなかった。パーティーが所有する魔獣たちが連戦連勝できていたのは、ノアの持つ規格外の育成スキルによる徹底したコンディション管理のおかげであったことを。
追放されたノアは、少ない退職金を手に「魔獣処理場」へと向かい、殺処分寸前だった一人の少女と出会う。彼女の正体は、気性が荒すぎて誰も乗りこなせない「騎手殺し」として恐れられる伝説の魔獣【黒焔竜】の純血種だった。
「お前は気性が荒いんじゃない。誰もその極限のスピードについてこれなかっただけだ」
魔獣の血統、適性、隠された才能を数値化して見抜く『魔獣眼』と、限界を突破させる『真・育成』のスキルを持つノアは、傷ついた竜の少女・イグニスを最強のレーサーへと育て上げる。
目指すは、異世界で熱狂的な人気を誇る最大エンターテインメント「魔獣レース(マギア・ダービー)」。ノアとイグニスの規格外のバディは、底辺の未認定戦から圧倒的な大逃げで連戦連勝を重ね、瞬く間にダービーの頂点へと駆け上がっていく。
一方、ノアを失った元パーティーは魔獣の不調を見抜けず、次々とレースで大敗し、栄光も資金もすべてを失っていくのだった……。
これは、魔獣を愛する底辺調教師が、不遇な美少女魔獣たちと共にレース界を席巻し、最高の栄光を掴み取る下克上の物語。