あらすじ
【居酒屋の落書きから始まる、前代未聞の近未来・地政学スリラー!】
札幌の安居酒屋「炉端・しんや」。
かつて同じサイクリングクラブで泥にまみれていた30代の男たちが、ひょんなことから始めた「理想の北海道インフラ」の思考遊び。それは、単なる大人の悪ノリのはずだった。
だが、それぞれの専門知識──総合商社の物流網、開発局の土木技術、大学院の流体力学、東北そしてメガバンクの冷徹な金融スキームが融合したとき、妄想は牙を剥き、圧倒的なリアリティを帯び始める。
時速300kmで大地を貫く『中減圧単線二重チューブ』。
安全性を極限まで高めた次世代原子力『溶融塩炉(MSR)』。
トヨタとヤマハのレーシング技術を注ぎ込んだ空力ハック『ストロー・エフェクト』。
さらに、北極海航路の通年化に伴う釧路港の覚醒、大樹町宇宙基地へのエネルギー供給、そしてロンドンの再保険市場を巻き込む国際金融スキームまでが一本の線に繋がっていく。
綺麗事では世界は動かない。我慢なんて身体に毒だ。
ITビッグテックの巨頭すら巻き込み、30代の男たちの暴走思考は、ついに世界のパワーバランスを揺るがす領域へと臨界突破する──。
技術とカネと地政学の壁をすべてぶち破る、壮大な「大人の本気の思考遊び」、ここに開幕!