あらすじ
【あらすじ】
「いい子でいよう。おとなしく従順でいればいいはず」
アストリア伯爵家の令嬢・エルリアは、俺様気質な婚約者・チャーリーのために自分を殺して過ごしてきた。
しかしチャーリーは、平民上がりの強欲な令嬢・ミーナにコロリと騙され、エルリアに理不尽な婚約破棄を突きつける。
さらにミーナは「エルリアにいじめられた」という真っ赤な嘘の噂を社交界に流し、エルリアは一瞬にして悪女に仕立て上げられてしまった。
──良い子でいても、何もいいことなんてないんだわ。
すべてが嫌になり、大雨のなか馬車で立ち往生していたエルリアを救ったのは、漆黒の外套を羽織った、名もなき美しい「貴公子」だった。
東屋での雨宿り。自分のドレスよりも彼の濡れた肩を気遣い、静かにこれまでの辛い胸の内を吐露するエルリアに、彼は「君は誰よりも優しく、誠実な人だ」と告げ、意味深な言葉を残して消えていく。
『いずれ、どこかの夜会でお会いしましょう』
そして数日後、王宮で開催された大規模な夜会。
悪評のせいで周囲から白い目を向けられ、元婚約者と我が儘令嬢から嘲笑されるエルリアの前に、まばゆい正装に身を包んだ「あの日の貴公子」が姿を現す。
驚愕するエルリアや呆然とする周囲をよそに、彼は迷うことのない足取りで彼女の前に歩み寄せると、なんと大勢の貴族たちの前で跪き、熱烈なプロポーズをしてきて──!?
「悪評とは違い、君の心がいかに美しいか、私はよく知っている」
華麗なるプロポーズとともに幕を開ける、元婚約者たちへの鮮やかな大逆転劇!
彼の驚くべき「真の身分」と、エルリアの心を奪った「ある秘密」とは──?
※小説家になろう、アルファポリスにも同様の内容で投稿しています。