あらすじ

王都の空がどんよりと曇っている日に公爵家の長女エリテス・ラングレーは、今日も今日とて執務室で書類の山と格闘していた。 「エリテス様、聖水浄化の決済をお願いします」 「そこに置いておいて」 「エリテス様、南の村で発生した瘴気(しょうき)の報告書です」 「すぐに結界の補強術式を組みます」 休む暇はない。目の下にはクマができ、自慢の黒髪も手入れ不足でパサついている。 前世、国で社畜と呼ばれる生き物だった。 過労死して気づけば剣と魔法の世界に転生していたのだ。 だが、転生してもやることは変わらなかった。 国には聖女という存在が必要だ。 魔物の発生源である瘴気を浄化し、作物を育てる力。力を持っているのは私だ。 しかし── 徹夜で組み上げた大規模浄化魔法の効果が、たまたま庭園に現れただけだというのに。 ミレアは何もしていない。ニコニコして、成果を自分の手柄のように振る舞っているだけ。 だが、誰もそれに気づかない。愛想のない黒髪の姉より、可愛らしくて明るい妹の方が聖女らしいから皆思い込んでる。

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小説を読もう2026/07/18
  • 現在の作品愛される妹が真の聖女だと報われない姉は要領が悪いと勘違いされて婚約破棄されたので喜んで国を出てブラック労働から解放されましたからあとで泣きつかれても知るものか