あらすじ

東洋学を専攻する大学生だった俺は、図書館の階段から落ちて死んだ。 次に目を開けたとき、俺は秦の公子・|扶蘇《ふそ》に転生していた。 だが、様子がおかしい。始皇帝となるはずの秦王政も、名将・蒙恬も、主要人物がことごとく女なのだ。この世界では男は人口の一割しかおらず、貴重な存在として、王族の男を殺すことは固く禁じられていた。 俺は知っている。史実の扶蘇が、弟・胡亥を担ぐ者たちに罪を着せられ、毒を呷って死ぬ運命を。 (だが、王族の男が殺されないなら、俺はあの運命を回避できる。乳母の蒙恬も――史実で共に死ぬ、あの美しい名将も、救えるはずだ) 史実の知識は、俺の武器のはずだった。 だが五歳のある日、俺が口走った予言が的中して以来、母である女帝は、俺を見る目を変えた。感心ではない。――畏怖だった。 女だらけの戦国の世で、俺だけが未来を知っている。だがその知識は、当てるほどに、俺自身を追い詰めていく――。

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小説を読もう2026/07/18
  • 現在の作品【秦末興亡記】 ~始皇帝の子に転生した公子は、乱世を生き抜く~