あらすじ

ねえ、おねえちゃん。 ときどき、消えてしまいたく、なることとかが、あったりしない? リュウヤが、そんなことをぼそっとつぶやいた、その次の日に。 リュウヤは、そのまま帰らなかった。 学校帰りに、ランドセルを背負ったそのままで。 誘拐事件か、何かかと。 全国のニュースにもなったけど。 けっきょくリュウヤは、戻らなかった。 ただ、わたしの机の上に、ひとつ、 リュウヤの書いた1枚のメモが、 わたしにあてて、残っていたけど。 『おねえちゃん、ごめん。  ぼく、行くよ。石犬のくにへ。』 そう、ひとことだけ、鉛筆の字で書いてあった。 それだけ残して、リュウヤは消えた。 行方不明の弟をさがして、 姉のリツは、ダム湖のむこうのトンネルにむかった。 都市伝説で有名な、「かたぎはらトンネル」のその奥へ。 失われるもの、失いたくないもの。 子供たちの、過去と未来が交錯していく児童文学ファンタジー。

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エブリスタ2026/07/17
  • 現在の作品石犬のくに