あらすじ

王宮人事局の女性官吏、フローレンス・オルフェン子爵令嬢。

彼女は今、ひとりの男爵令嬢に頭を悩ませていた。

「フローレンス様でなければ嫌です」
「わたくしの事情を分かってくださるでしょう?」

王宮の臨時雇いとして働くメイベル・カーター男爵令嬢は、配属先での不調を理由に、人事局へ何度も相談を持ち込んでいた。

以前は、できるだけ事情を汲もうとした。
けれど一度応じた善意は、次の要求に変わった。

だからフローレンスは決めている。
泣かれても、縋られても、職務の線は越えないと。

そんな彼女の対応を、偶然目にした男がいた。
国境軍を預かる高位貴族、アルバート・ヴァルクレスト辺境伯。

美貌と軍権を持ちながら、紹介もない令嬢には視線すら向けない冷徹な男。
その彼が、淡々と職務を果たすフローレンスには、なぜか興味を示してきて――。

王宮人事局から始まる、線引き上手な子爵令嬢と冷徹辺境伯の恋のお話。

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アルファポリス
アルファポリス2026/07/17
  • 現在の作品「フローレンス様でなければ嫌です」と泣かれても困ります。私はあなたの専属係ではなく、辺境伯夫人になりますので