あらすじ
人と吸血鬼が共存できず争い続ける世界。田舎の村で暮らす少女ネーベルは、十年前に幼馴染のシュトルムを吸血鬼に奪われ、遺体すら見つからないまま別れを迎えた。それでも母と支え合いながら生きてきたが、今度は母までも吸血鬼に殺されてしまう。
大切な人を二人も失ったネーベルは、母の葬儀を終えた翌日、吸血鬼を討つヴァンパイアハンターになることを決意し、故郷を後にする。
しかし旅の途中、彼女を襲った吸血鬼の正体は、十年前に死んだはずのシュトルムだった。彼は殺されたのではなく、吸血鬼へと変えられ、生きながらえていたのだ。
「お前だけは殺したくない」と告げるシュトルムと、「吸血鬼はすべて殺す」と誓ったネーベル。再会は喜びではなく、二人を敵同士として引き合わせる運命だった。愛する人を救うのか、それとも人類を守るために討つのか。少女と吸血鬼の切なく残酷な運命が幕を開ける。