あらすじ

大手物流会社で働いていた久我直人は、滅亡寸前の小国アルトベルク王国の第四王子、レオンに転生した。 しかし、成人の儀で授かったのは、倉庫にある品物の数量と状態が分かるだけの最低等級スキル【在庫管理】。 剣も振れず、魔法も使えないレオンは「王家の役立たず」と笑われ、食糧不足と盗賊被害に苦しむ北部辺境の管理官へ追いやられてしまう。 ところが、赴任先の倉庫を調べたレオンは、奇妙な事実に気づく。 帳簿の上では、領民全員を三年間養える小麦がある。 それなのに、村では子供たちが飢えている。 食糧が足りないのではない。 ばらばらの重量単位、通れない街道、腐敗する備蓄、過酷な税、貴族による横流し――この国には、必要な物を必要な場所へ届ける仕組みがなかったのだ。 「国を救うのに、伝説の剣なんかいらない。まずは、この腐った倉庫を片づけるぞ」 レオンは口の悪い財務官リゼット、金に細かい獣人の運び屋ニナ、頑固な老兵站官ガルドと共に改革を開始する。 倉庫を整理し、税を減らし、街道を直し、盗賊まで荷運び人として雇っていくレオン。役立たず王子の小さな改革は、やがて飢えた辺境を王国一豊かな土地へと変えていく。 だが、その成功を恐れた王都の貴族たちがレオンの排除に動き、国境には十万の帝国軍が迫っていた。 剣も魔法もない。兵士の数でも勝てない。 それでもレオンは、敵軍の補給路を眺めて静かに告げる。 「十万の兵士がいるんじゃない。毎日三回腹を空かせる人間が、十万人いるんだ」 これは最低等級の【在庫管理】を授かった元物流マンが、倉庫、街道、税制、兵站を立て直し、滅亡寸前の小国を大陸最強の国へ育てていく王国再建物語。

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小説を読もう2026/07/17
  • 現在の作品滅亡寸前の小国の第四王子に転生した元物流マン、【在庫管理】から王国再建を始めます ~倉庫・街道・兵站を整えたら、十万の帝国軍が戦わずして干上がりました~