あらすじ
聖女セラフィナを手にかけた瞬間を、駆けつけた騎士団に見られた。
証言は揃っている。凶器も本人の手の中にあった。
それでも魔法使いリゼット・アーレンスは、ひとことも語らない。
なぜ殺したのか。
死刑を免れた理由も、黙秘を貫く理由も、彼女だけが知っている。
「絶対に無実を証明する」
幼馴染の捜査官ユリアンだけが、そう誓って彼女のそばに立ち続けた。
二人で真実に近づくほど、この国が隠してきたものの輪郭が見えてくる。
聖女はなぜ死んだのか。
本当の敵は、どこにいるのか。
世界最強と噂される魔法使いが、黙して語らなかったひとつの理由。
すべてが明らかになるとき、彼女が本当は何を守ろうとしていたのかが分かる。