あらすじ
篠崎文香は、百合小説を書くことが趣味の女子高生。彼女には致命的な弱点があった。理詰めは得意だが、性経験がないため、描写に「生々しいエロチックや感情の衝動」が欠けているのだ。
そんな文香のパーソナルスペースに強引に踏み込んできたのは、クラスの中心で眩しく笑う陽キャ女子・桃井瑠夏。彼女の裏の顔は、圧倒的な画力でえっちな百合漫画を描く同人作家。しかし、瑠夏は「感情の機微」を描くのが壊滅的に苦手なため、本は全く売れない底辺状態に甘んじていた。
「文香の言う『関係が一変する機微』ってやつ、今ここで私に教えてよ」
互いの創作における「欠落」を補うという名目のもと、文香の部屋で始まった秘密の合同作業。文香は瑠夏のネームの破綻を理詰めで論破しようとするが、感覚至上主義の瑠夏は「体で覚えるのが一番早い」と文香をベッドに押し倒し、強引な実験を持ちかけてくる。そうしているうちに、やがて2人は惹かれあっていく──