あらすじ

「お前を除名する。役立たずの『鑑定士』など、パーティに要らんのだ」 港町ミリアの冒険者ギルド。幼馴染で婚約者の剣士ガレスは、聖女気取りの新入りに目移りし、私を「飾りが一つ消えるだけ」と切り捨てた。 彼らは知らない。持ち帰った素材も、稼いだ金も、すべて私が『潮読み』で安全な採取地点と時間を指示していたおかげだということを。 私の前世は、現代日本で潮汐と海図を研究していた大学院生。フェリー事故で海に沈み、目覚めたら海辺の国の子爵令嬢に転生していた。海は、感情では動かない。読める者にだけ、その顔を見せる。 喚くことも、泣くこともなく、私は淡々と除名を受け入れた。——ただし、契約書に忍ばせた「静かな爆弾」を残して。 たどり着いたのは、満潮の六時間だけ浮かび上がる『幽霊島』。潮を一分でも読み違えれば命を落とす死の島。しかしこの島は、正しく潮を読む者だけを『管理人』として迎えるという。 私を一目で見抜いた老船大工。そして、無愛想だけれど確かな敬意を向けてくれる、ある人物との出会い。 満潮六時間だけの女神は、もう救わない。追放してきた冒険者ギルドを見捨て、私は新しい相棒と共に、海の底に眠る秘密を探しに行く——。 ※爽快感のあるざまぁ×転生令嬢×海洋ファンタジー短編。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/07/17
  • 現在の作品潮が満ちると現れる幽霊島の管理人にされたので、追放してきた冒険者ギルドを見捨てることにしました〜満潮六時間だけの女神は、もう救いません〜【短編】