あらすじ

魔王が討たれて三百年。 平和になった世界には、誰にも気づかれない”想い”だけが残っていた。 前世で遺品整理士だった少女は、異世界でただ一人、死者が残した最後の願いを見る力を授かる。 願いを残して世界に留まる存在――留想(りゅうそう)。 彼女はその願いを叶え、静かに告げる。 「──想還(そうかん)。」 その瞬間、その場にいる人々は一瞬だけ故人の姿を見る。 英雄が眠る墓。 誰も入れない屋敷。 夜になると歌が響く教会。 古代竜の骨。 勇者が歩いた道の先には、名もなき人々が遺した願いが眠っていた。 これは、世界を救った勇者の物語ではない。 勇者が救えなかった想いを、一人の少女が未来へ還していく物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/07/17
  • 現在の作品元遺品整理士、異世界では”死者の最後の願い”だけが見える