あらすじ

海に囲まれた孤島、クラッスラ島。 この島には、もう一つの名前がある。 失せ人の島。 荒い海流によって、近海で失われた漂流物や漂流者が流れ着くことから、難破した者にとっては希望の島、行方不明者を待つ者にとっては最後の望みの島と呼ばれていた。 島民は信じている。 失われたものは、いつか帰ってくると。 けれど、この島には、どれだけ時が経っても消えないものもある。 噂だ。 花屋で働く少女、ロビン・ブレーカーズは、顔も知らない祖父の過去によって「盗人の家の子孫」と疑われ続けていた。 疑われないために、袖のないワンピースを着る。ポケットを縫い付ける。 それでも、噂は消えない。 そんな彼女のもとへ、ある日、島で唯一の高級ホテルを所有する名家――ルペストリス家から依頼が届く。 「珍しい水草を探してほしい」 依頼主は、誰もが敬意を抱くホテルの当主、ヘンリエッタ・ルペストリス嬢。 なぜ彼女は、噂に傷つき、自分を守ることすら諦めかけたロビンを選んだのか。 失われたものが流れ着く島で。 居場所を探す少女と、孤独を抱えた少女の物語が始まる。

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小説を読もう2026/07/17
  • 現在の作品失せ人の島