あらすじ
大穴の底で瀕死のまま倒れていた少女を、ジャンク屋のマルイが拾った。名前以外の記憶は何もない。なのに、なぜか剣も魔法も使える。時々、頭の中から聞こえてくる別の誰かの声に、体を乗っ取られることさえある。
「レイヴン」と呼ばれる少女と、危険と隣り合わせの穴の底で生きるうち、マルイは彼女に惹かれていく。だがある夜、レイヴンは全てを打ち明ける決意をする。忘れていたはずの記憶、自分がかつて誰だったのか、そして体の中にいる者の正体。
真実にたどり着くため、レイヴンは帝都へ向かう。そこで待っていたのは、かつての仲間、そして忘れられない、ある人物との再会だった――。