あらすじ

没落した家を支えるため、「幸せな記憶」を質に入れ続けた令嬢リゼット。母との思い出も、初めての夜会も――そして、婚約者との思い出も。 「俺との思い出をひとつも覚えていないのか」と嘆く婚約者の隣には、なぜか全てを「覚えている」義姉がいた。 夜、現れた黒衣の検死官は言う。「あなたの灯、質札だらけです。……買い手は、一人」 しかも買い付けの契約は、最初の質入れの一月前。すべては、仕組まれていた。 思い出は売っても、手は覚えている。売られた三年を取り戻す、質流れ返還の一夜。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/07/17
  • 現在の作品婚約者に『俺との思い出をひとつも覚えていないのか』と嘆かれました。はい、全部売りました――家を守るために