あらすじ
デジタル遺品整理の専門会社・ラストログで働く桂木真央には、二つの肩書きがある。一つは「デジタル遺品管理士」、もう一つは「デジタル残存思念葬送士」(略して『デジタル葬送士』)だ。
〈デジタル遺品管理士〉は、故人のスマホやパソコン、クラウド上のデータ、オンライン契約、デジタル資産などを、遺族の希望に沿って整理する。
〈デジタル葬送士〉は、インターネットや、それに接続されたデバイスに残る故人の「思念」を葬送する。その代表的な業務が、故人に届いたメッセージを既読にし、最終的にアカウントを削除する「既読供養」だ。
ある日、真央は、交通事故で亡くなった女子高生・A子のスマホを整理するため、とある分譲地の家を訪れる。
故人に届いた未読メッセージを確認し、アカウントの削除を通知する「既読供養」を開始した彼女は、A子と、一年前に亡くなった愛犬ハルとの奇妙な「交信」に巻き込まれていく。