あらすじ

野呂平助は、生まれつき“のろま”と呼ばれてきた。 しかしそれは動作の遅さではなく、世界が必ず彼を最後に選ぶという奇妙な不運だった。逃げても、隠れても、危険は必ず彼に追いつく。 そんな平助の前に、さらに鈍い男・牛島鈍平が現れる。 平助は初めて“自分より下がいる”という甘い優越感を覚え、彼を親友と呼ぶことで安心を得る。 だが夕暮れ、赤い目をした異様なポメラニアンが現れ、二人は逃げ出す。 平助は鈍平より速く走れた。その瞬間、彼は初めて“上に立った”と感じ、後ろを振り返って笑うのであった。

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カクヨム
カクヨム2026/07/16
  • 現在の作品野呂平助