あらすじ
婚約者ランドルフから、屋根が半分落ちた古屋敷を贈られたクラリス。
そこは亡き母が育った思い出の家だったが、ランドルフにとっては税と修繕費だけがかかる厄介な資産にすぎなかった。どうせ結婚すれば自分の家の財産へ戻る――そう考え、修理費ごとクラリスの実家へ押しつけたのだ。
クラリスは、令嬢たちの相談に乗るエレノアとリディアを訪ねる。
二人に問われ、クラリスは初めて気づく。
自分は捨てられた屋敷を直したいのではない。
ここを、自分の家として選びたいのだと。
やがて屋敷がよみがえると、ランドルフは別の令嬢を連れて現れ、修復済みの屋敷を自分たちのために使うと言い出した。
けれど今度のクラリスは、もう黙らない。