あらすじ
名前のない世界で、彼女は“11号”と呼ばれていた。
感情も、自由も、許されない場所。
そこでは子どもたちが番号で管理され、人間を滅ぼすための力を与えられ、育てられていた。
11号は優秀だった。
人の動きも、魔力の流れも、ほんの少し先の未来さえも見える“目”を持ち、与えられた任務を完璧にこなす。
疑問を抱く理由もなく、ただ“正しさ”として教えられたものに従い続けていた。
――人間は敵だ。
そう信じていたはずなのに、
心の奥に、消えない違和感が残り続けていた。
そんなある日、彼女は一人の少女と出会う。
同じ番号を持つはずなのに、場違いなほど明るく笑う存在――“10号”。
10号にとって関わる必要のない他人にも
当たり前のように話しかける彼女は、
11号にとって、理解できない存在だった。
けれど、その出会いは、確かに何かを変えていく。
与えられた“番号”ではなく、
まだ持たないはずの“名前”という概念。
そして、自分が信じてきた“正しさ”への疑問。
やがて、閉ざされた世界に小さな綻びが生まれたとき、
11号は選択を迫られる。
それでも、守りたいと思ったものがあった。
** 番号は、服従のためにある。名前は、生きるためにある。**
――これは、“名前”を持たなかった少女が、
自分の存在を見つけるまでの物語。
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初投稿です。
2期で完結する予定です。多分。
一番最初に自己紹介が入ってます。