あらすじ
前世で中間管理職として過労死し、異世界へ転生したアルド。
彼は戦闘スキルを一切持たないため「無能な裏方」と蔑まれ、ついには所属していた王都の最強クランを追放されてしまう。
あてもなく辿り着いた辺境の街で、彼は膨大な書類仕事と経営の重圧に押し潰されそうになっている若きギルドマスター・セリアと出会う。
見かねたアルドが前世の「事務処理能力」と「プロジェクト管理術」を駆使して手伝いを始めると、混沌としていたギルドは瞬く間に劇的な大改革を遂げていく!
的確なタスク管理で冒険者たちの実力を底上げし、物流を整えて街全体を豊かにしていくアルド。
一方で、裏方の要を失った王都の最強クランは、スケジュールと物資の管理が崩壊し、またたく間に自滅の道を辿っていく……。
「帰ってください。ここは、私の居場所です」
すべてを失ってから泣きついてきたかつての主を冷徹に切り捨て、アルドは自分を認めてくれる温かい仲間たちと共に、最高のスローライフを満喫する!
【登場人物紹介】
◇アルド
前世は現代日本の企業で中間管理職として激務に追われていた男。
過労で倒れた後、異世界へ転生した。
現在は30代後半。
戦闘スキルを持たないため無能扱いされていたが、確かな事務処理能力とプロジェクト管理のノウハウを持つ。
常に冷静で感情を表に出さないが、面倒見が良い。
◇セリア
辺境の街にある小さなギルドのマスター。
20代前半。
若くしてギルドを引き継いだが、膨大な書類仕事と経営の重圧に押し潰されそうになっていた。
生真面目で責任感が強い。
アルドの仕事ぶりに最初は驚愕するが、次第に彼に全幅の信頼を寄せるようになる。
◇ガイル
辺境ギルドに身を置く大柄な剣士。
かつては王都でも名の知れた実力者だったが、ある任務での失敗から自信を喪失し、酒に逃げる日々を送っていた。
アルドの徹底した装備のメンテナンス管理と的確な指示により、再び剣を握る理由を見出す。
◇リュカ
若き天才魔法使い。
魔力の制御が不安定で、過去に周囲を巻き込む事故を起こして以来、魔法を使うことを恐れていた。
アルドから提案された、魔法陣の構造をタスク分解して管理するという論理的なアプローチにより、己の力を制御する術を学んでいく。
◇レオン
アルドを追放した王都の最大クランのリーダー。
見栄えの良い戦闘スキルと並外れた武力を持つが、組織の運営や裏方の労力には全く無頓着。
アルドが抜けたことでクランが崩壊していく現実を受け入れられず、責任を他者に押し付けようとする。